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ヒューマノイド人造人間のドラマ。

今回は Fallout4 から少し離れて、アンドロイドとかヒューマノイドの海外ドラマ・映画についてのお話です。

インステチュートのバイオサイエンス部門にある人造人間を作る装置ですが、これと同じ装置を実写に再現した海外ドラマがあります。

HBOの Westworld ドラマです。Fallout4 が発売された同時期のドラマでどちらが元かとかはわかりませんが・・・。良く似ている同じ発想の装置だと思います。

大昔にウエストワールドというユル・ブリンナー主演のカルト的なSF映画があって、それのリメイクなのですが、アンドロイドによって西部の町を再現したデズニーランド的な遊園地で起こる物語、という設定以外は 全く新しく作られたドラマです。オチが素晴らしいのでぜひ一度。。

たぶん、この手のヒューマノイドを作る装置や世界観の元祖は士郎正宗さんの「攻殻機動隊」だと思います。

ハリウッドの実写版映画も観たんですが・・・「これでは世界中のファンは納得しないだろうな」という感想です。一言でいうと「アレは少佐ではない!」です。まぁ攻殻機動隊自体スピンオフも沢山作られているし、世界戦が全く違う別の話の1つだと思えば見れなくもないですが・・・唯一素晴らしいと思ったのは桃井かおりさんの演技だけでした。まず少佐の生い立ちが気に入りません、別にスカーレット・ヨハンソンが演じている事はどうでも良いし、義体なのでどんなモデル(アジア人以外)でも良いと思いますが、譲れないのは少佐は0歳児もしくは幼女からの全身義体であるという設定です。幼い頃からの全身義体だからこそ、人より優れた義体使いになれたという事実が重要なのです。少佐は義体の外見こそ一般に普及しているモノを使用しているのだが、最新鋭の高度な義体パーツをふんだんに組み込んでいて、それのメンテナンンスと維持の為、自らの意思で政府の公安9課を統率しているというのがカッコ良い部分なのに、映画の方は義体メーカーに作られ、記憶を改ざんされたただの初期のプロトタイプモデルです。特A級のハッカーのハズですが・・・。人形使いを含む設定も希薄に変更されていて、オチも全く違うものに変更されていました。正直リメイクは元が存在する分難しいとは思いますし、うまくシーンの実写化は出来ていますが、士郎正宗さんの想い描いていた世界とはまったく別物になっていて、ガッカリしたという印象です。どうせオチや世界観を変えてしまうなら、ウエストワールドのように全く新しい物語にすればよかったのにと思いました。

また、士郎さんが描いていた世界は、人間の脳核以外の全て部位を義体に置き換えられる事が出来る近未来で、人間とヒューマノイド・アンドロイドとの区別がハッキリしなくなり、「ゴースト(精神・意思)のみが人間としての唯一の根幹であるのでは?」というのが大事な設定だと思っています。また原作は素子が人形使いを取り入れ融合して、義体への執着を全て捨てて人間の上部構造への移行、ネットの海に拡散して行くというのが重要な最後でした。この映画は「何処にでもいるが何処にもいない」という大事な根本的思想・何故草薙素子という名前なのか?という点を全然理解していないというのが私の感想です。ハリウッドで実写化したといった程度ではファンの目はゴマかせません。この程度のプロットではゴーストは全く囁きません。

リメイクならこっちのロボコップ2014の方が100倍面白い。オススメです。

この手のヒューマノイド・アンドロイドを扱ったドラマで HUMANS という作品があります。

召使いやセクサロイドが一般的になった近未来でのヒューマノイドの反乱を描いた良作ドラマです。

近年私が見たヒューマノイド・アンドロイドを扱った映画で一番面白かったのはこの Ex Machina です。

20年以上も前に考えられた士郎さんの世界に、現実は追いつく事が出来るのでしょうか?タダ一つ士郎さんも見過ごしていた事は「世界はエロを原動力に発展・拡散してイク」ですw。

「さて、何処へ行こうかしら、ネットは広大だわ。」

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